移転価格コンサルタントとして働く公認会計士の日常

公認会計士、税理士。現在Big4系税理士法人でマネージャーとして勤務。

監査法人から税理士法人の転職について②

税理士法人への転職に際し感じたこと

 

監査法人から税理士法人への転職に際してネックになったのは年収です。

多分ほとんどの会計士が監査法人から税理士法人への転職を考えた時に年収面で悩むと思います。それくらい給与水準は違います。

 

監査法人退職時の年収は残業代込みで750万円を超えていましたが、税理士事務所に転職する際に提示された金額は400万円から600万円程度でした。(私は税務未経験でしたので仕方ないと思いますが、正直ショックを受けました。)

中堅規模の税理士事務所で、税務未経験での転職の場合には年収が大幅に下落(400万円程度です)することを覚悟する必要があります。短期の修業期間だと割り切れば、この選択もありかなと個人的には思います。

私は転職に際し、いくつか中堅規模で提示年収が高い事務所を受けに行きました、中にはパチンコ屋専門の税理士事務所もありました笑少し胡散臭いですがおしゃれなオフィスで儲かっている雰囲気でした。

他にも、所長の人柄がとてもよくここで働いてみたいと思うような事務所もいくつかありました。中堅規模の税理士事務所へ面接に行く際にはこちらが所長の面接をするくらいの気持ちで行き、所長とのフィーリングを確認するのが最も重要だと思います。

ただ、もしこのように修行のために転職するのであれば2年や3年程度の期間を決めて必死で経験を積む必要があります、もしそのままその事務所で働いてしまうと(運よく所長の後を継げた場合を除いて)せっかくの公認会計士資格がもったいないと思います。

 

私の在籍しているようなBig4系税理士法人であれば600万円程度+残業代という条件で入所することが可能です。このような法人は激務なので残業代を入れればシニアアソシエイトでも750万円から800万円程度の年収にはなると思います。

さらに言うとマネージャーなら1,000万円弱、パートナーなら2,000万円~1億円程度頂ける夢のある業界です。これだけ頂けるのであれば独立してリスクを背負う必要もないですよね。パートナーになれるのは一握りですが笑

 

また、税務未経験の会計士の場合、入所するのが非常に難しいという欠点はあります。私は運よく希望していた移転価格の部門に入れましたが、門戸は非常に狭いと思います。英語のテストがあり、非常に難易度が高かったのを覚えています。

私の事務所は外資系の社風なので、ドメスティックな監査法人の社風との違いに非常に衝撃を受けたのを覚えています。

 

次の記事では監査法人と税理士法人の違いについて書きたいと思います。