移転価格コンサルタントとして働く公認会計士の日常

公認会計士、税理士。現在Big4系税理士法人でマネージャーとして勤務。

公認会計士のキャリアプラン

監査法人

 

公認会計士のキャリアプランについて記載していきたいと思います。

まずは、監査法人で勤務し、パートナーを目指すことです。

これは公認会計士のキャリアの王道ですね。

監査法人に向いている方の特性として私が考えているのは、会計(基準)が好きな人です。会計基準の改正を逐一キャッチアップし、改正の背景まで考え、それを楽しいと感じるような人です。

やはり会計の専門家である以上最新の会計動向を熟知していることがクライアントから求められますし、そのような会計士であればクライアントとの信頼関係の構築がスムーズにいくと思います。

また、大規模クライアント(225採用銘柄のような企業です)のインチャージやマネージャーを務めていることも昇進への非常に重要なポイントです。そのようなクライアントは部署にとってドル箱ですので部署内での存在感が大きくなります。大規模クライアントを担当できるかは運の要素も大きいと思いますが、社内政治をうまくやることや中規模クライアントを担当していたとしても部署内での評価が高ければ大規模クライアントを担当するチャンスが巡ってくると思います。

 

最近の動向

 

私の同期でも日本人なら誰でも知っている大企業のインチャージを務めていた方は他の同期よりも1年早くマネージャーに昇進しています。大規模クライアントを担当しているのは監査法人内の力関係を左右する最も重要なポイントです。

また、それ以外に最近同期から聞いた話では海外駐在経験者が優遇されるようです。海外駐在を経験していればその地域の専門家として部署内では重宝されます。特に普通の人が行きたがらない場所(インド、南米、アフリカなど)への駐在経験は大きな強みになるようです。

日系企業にとって、北米、ヨーロッパ、東南アジアは飽和状態ですし、今後の海外展開を考えると日本人にとってあまりなじみのない南米やアフリカ、中東などになるでしょう。その際に当該地域への駐在経験は大きな強みになります。

また、駐在経験により英語力が高まるという付随的なメリットもあります。監査法人の会計士の英語力は信じられないほど低いので(私が国内監査部門にいたからだと思いますが)、強みになると思います。

以前の記事で書いたようにマネージャーへのハードルは下がっていますが依然としてパートナーは狭き門です。パートナーは責任が重くリスクも高いですが、安定していて会計士キャリアのゴールとしては素晴らしいと思います。

もしパートナーに昇進できない場合(シニアマネージャー、マネージャーで滞留している場合)には肩たたきが待っているようです。