移転価格コンサルタントとして働く公認会計士の日常

公認会計士、税理士。現在Big4系税理士法人でマネージャーとして勤務。

公認会計士のキャリアについて②

税理士法人・会計事務所勤務

 

次のキャリアとしては税理士法人・会計事務所勤務になります。

税理士法人、会計事務所は大別すると以下のようになります。

・Big4系税理士法人

 

一番の特徴は国際税務に強い点です。(私の事務所が特定されると困るのでぼかして書きます)

概ね一般税務、国際税務、金融税務、移転価格、事業承継、外国人向けの申告等のサービスを提供しています。

一般税務でも専門性の高い連結納税や国際税務に強みを有しています。将来の転職を見越したキャリアで考えると非常に強いと思います。

業務自体は非常に激務で優秀な職員も多いのでパートナーに上り詰めるのは監査法人よりもはるかに困難です。ただ、その分パートナーの報酬は非常に高いです。部門長レベル(一般の会社で言えば取締役程度)で年収6000~8000万円程度です。理事長になればもちろんそれ以上の高給をいただけます。

この報酬は監査法人ではなかなかもらえません。ですので、非常に優秀でパートナーになれる見込みがあるのであれば非常に良いキャリアだと思います。

また、ほかの会計事務所や事業会社に転職する際にもBig4税理士法人での経験は高く評価されるので具体的な目標がなく、税理士法人に入りたい方にはお勧めです。

 

・資産税に強い税理士法人

 

資産税に強い事務所(タクトコンサルティングなど)もいくつかあります。事業承継や相続に関する経験を積めるのがメリットです。また、成果を出せばその分給料も上がるので待遇面でも恵まれていると思います。ただ、高い成果を出せるほど優秀であればその後独立したほうが高報酬は見込めますが。

高齢化が進む日本において事業承継や相続は大きなビジネスチャンスだと思います。また、資産税に特化していない通常の会計事務所では事業承継や相続の案件はあまり入ってこないので特化型事務所での豊富な経験は強みになると思います。

私ももし移転価格の仕事をしていなければ資産税の事務所に入っていたと思います。移転価格での独立は困難ですが、事業承継であれば将来の独立も可能ですしね。

独立志向の強い方には非常にお勧めです。

 

・大手税理士法人

 

税務に関する経験を万遍なく積みたいのであれば辻本郷のような大手税理士法人がお勧めです。激務ですがその分短期間に多くの経験を積めると思います。将来の独立を視野に入れている方にとってはいい環境ではないでしょうか?

ただ、激務なのにもかかわらず給料は少ないようです。。

他にも中堅どころの会計事務所等ありますが情報があまりないため割愛します。