公認会計士のキャリアについて③
コンサルティング会社への転職
3つめのキャリアとしてはコンサルティング会社への転職があります。
公認会計士試験合格後すぐにコンサルティング会社に入社するケースもありますが、監査法人から転職するケースが多いと思います。
会計士が転職するのは主に会計系コンサルティング会社(Big4系コンサルティング会社)です。
私の友人はM&Aのアドバイザリーやデューデリをやっています。その友人は監査法人退職後、まずはデューデリの担当をしていました。デューデリは監査との親和性が高いので、監査法人での勤務経験がある程度あれば問題なくできる業務です。ただ、監査よりさらにルーティンな業務なので1年で飽きたといっていました。
そこで、M&Aのアドバイザリーに移ったようです。M&Aのアドバイザリーは仲介業務なので成功すればクライアントから感謝されるので非常にやりがいがあるようです。ただ、デューが非常に厳しいので締切日近くになると深夜残業が続くようです。
フロント業務が好きであればM&Aのアドバイザリー、バックオフィスが好きであればデューデリが向いていると思います。
その友人曰くプロジェクトが終われば休みがとりやすいのでワークライフバランスがいいのが特に気に入っている点だと言っていました。その点では監査法人と似ていると思います。
戦略コンサル
会計系コンサルティング会社以外では戦略コンサルなどもあります。
以前留学していた時にBCGで働いている方とお会いしました。BCGで勤務されている方とお話しできるチャンスなんてそうないので根掘り葉掘り聞いてしまいました。
世間のイメージ通りBCGは非常に激務で深夜2時や3時にタクシー帰りが平均的な勤務時間だそうです。ただ、Time is moneyという考え方なので出勤もタクシー代が支給されるようです。(満員電車で通勤すると体力が奪われるので生産性を高めるためのルールだそうです。)
また、クライアントがBCGに支払っているフィーは非常に高額なので、非常に高いレベルの成果を要求されるようです。その型の給料は余裕で1000万円を超えていましたが、労働時間が長いので時間単価に直すとそれほどでもないとおっしゃっていました。
世間のイメージ通りUp or outの会社なので2年間勤務するだけでも大変だとおっしゃっていました。適性がないと判断されるとすぐに切られるようです。
非常に優秀でうまく昇進できた場合の年収は尋常ではないとのことでした。また、プロジェクトをうまく完遂できた場合の達成感も非常にあるようです。
自分に自信があって監査法人では得られないレベルの高給を手にしたい会計士であればおすすめの職場でしょう。(私には無理ですが)