移転価格コンサルタントとして働く公認会計士の日常

公認会計士、税理士。現在Big4系税理士法人でマネージャーとして勤務。

公認会計士試験の学習方法(簿記)

簿記の学習方法

 

簿記の学習方法について記述します。

まず最初にテキストの内容を完璧に理解することです。TACでも大原でも同じだと思いますが、テキストの内容を完璧に理解していない限り論文式はおろか短答式の突破も難しいと思います。

私はテキストの問題をすべて間違えずに解けるようになるまで何度も何度も反復練習していました。答練を解くより前にまずはテキストの問題の反復練習を行い、その論点について完璧に理解する必要があります。答練の内容はテキストの問題よりも圧倒的に難しいので、テキストの問題を完璧に解くことができないと答練の問題で高得点を取ることは不可能です。

テキストの学習は退屈なので敬遠しがちですが、仕訳を覚えるだけでなくその仕訳の背景まで考えながら学習することで財務諸表論の学習にも役立つので一石二鳥といえます。また、背景を理解していれば少しひねられた問題にも対処できる点、記憶が定着しやすい点もメリットです。

 

次に答練を解くことです。私は答練はリアルタイムで解く必要はないと思います。ただ、ついサボってしまいがちな方はリアルタイムで受けたほうがスケジュール管理しやすいと思います。私は間違えた問題をファイリングし、その都度テキストに戻って確認していました。

間違えた問題のファイルから正解出来た問題は外していくのでファイルがどんどん薄くなっていくのは達成感があります。

簿記の基本は反復練習ですので、間違えた問題から優先的に何度も答練を解きなおし、わからない論点はその都度テキストに戻る癖をつけることで得意科目にすることができました。簿記を得意科目にすることは公認会計士二次試験突破のための最低条件だと思います。少なくとも簿記が苦手で論文式試験を突破できることはありえないと思います。

また、本番では時間が足りなくなるので、制限時間をできるだけ短く設定して問題を解く練習もしていました。そのおかげで論文式本試験では冷静に余裕をもって問題を解くことができました。