移転価格コンサルタントとして働く公認会計士の日常

公認会計士、税理士。現在Big4系税理士法人でマネージャーとして勤務。

一般企業への転職について②

一般企業での転職面接

 

今回、初めて一般企業での面接を受けましたので感じたことを書いておきます。

企業ごとに異なるとは思いますが、監査法人や税理士法人の面接とは全く違います。

監査法人や税理士法人での面接は、会計士や税理士の資格を持っていれば基本的に雑談のような面接が多いと思います。ですので、自己紹介と志望動機だけ準備しておけばそれ以外の準備は特に必要ないとすら思います。

一般企業の面接はこれとは全く違います。そのため、最低でも一週間前くらいからは想定問答集を作成し、実際に口に出して練習しておく必要があると思います。普段はあまり緊張しない方であっても志望度の高い企業の面接ではある程度緊張してしまうと思います。

 

想定問答

 

最低でも必要な想定問答集の項目は以下の通りです。

①自己紹介

自己紹介については大学卒業後のキャリアとそれぞれの企業での業務内容を中心に組み立てます。その中で自分の強みをアピールできると完璧だと思います。自己総会は面接の最初に必ずあるので十分に準備しておく必要があります。

②志望動機

志望動機は前職の退職理由と応募先の企業に入りたい理由について説明します。前職の退職理由については本当はネガティブな理由であったとしても出来る限りそれは抑えたほうがいいと思います。また、前職の企業では達成できないが、応募先の企業では達成できることを織り込むとよいかと思います。さらに、応募先の企業については開示資料だけでなく新卒採用採用サイト等隅々まで目を通しておくとよいと思います。

徹底的に調査することでその企業を自然に好きになり、志望動機の説得力が増す効果があると思います。

③自分の強み、弱み

強みについては業務に関連することであれば何でもよいと思います。重要なのは弱みです。弱みについては事前に考えておかないとその場でうまく説明できない可能性があるので事前準備は必須です。できる限り業務に悪影響を与えない弱みを考え、それに対する解決策について説明できるとよいと思います。

また、強み、弱みについては具体例を交えて話すと説得力が増します。

④マネジメント経験

30代になるとマネジメント経験についても必ず聞かれます。職務経歴書作成の際に自分のキャリアの棚卸を行うと思いますので、それと絡めて具体例を用いて説明する必要があります。

また、マネジメント経験と関係して部下と接するときに注意していることなども聞かれます。その際の自分のポリシーについても事前に考えておいて、それと絡めて説明できるといいかと思います。

⑤業務上での成功体験

業務上での成功体験もよく聞かれる質問だと思います。この成功体験については応募先の企業での業務でも活かせるような内容だと面接官へのアピールになります。

⑥逆質問

面接の最後に面接官から「何か質問はありますか?」ときかれます。その際に答えられるように最低でも5つ程度の質問を用意しておくといいと思います。その質問は面接官がYes,Noで答えられるようなものではなく、そこから話を広げられるようなものにする必要があります。

また、入社してからの業務をイメージできるような質問にすると面接官へのアピールになります。

 

総括

 

一般企業への転職の際に最も重要なのは

・企業研究

・業界研究

・想定問答作成

です。

一般企業への転職を考えている会計士の皆様のお役にたてると幸いです。