移転価格コンサルタントとして働く公認会計士の日常

公認会計士、税理士。現在Big4系税理士法人でマネージャーとして勤務。

監査法人から税理士法人への転職について①

税理士法人への転職活動

 

私は公認会計士試験合格後、大手監査法人に6年間在籍しており、シニアスタッフの時に転職しました。

転職した理由は、知識の幅を広げることによって将来の可能性を広げたいと考えたからです。

大部分の会計士は公認会計士2次試験や修了考査の学習を通じて法人税、所得税、消費税に関する基本的な知識は有しています。

ただし、税務に関する実務経験がないため、その知識を活かしきれないのが実情ではないかと思います。公認会計士登録すれば税理士登録もできるのに非常にもったいないと思います。

そこで、税務に関する実務経験を積むために税理士事務所への転職を検討していました。

在籍中でしたのでなかなか時間が取れず、転職には半年程度かかりました。転職活動は短期間で時間を区切って集中的に行うのがお勧めです。時間をかけすぎると転職のモチベーションが下がってしまいます。

もし自分が無職であればともかく、監査法人という安定した職場で働いているのであればなおさら短期間で転職活動を行うのがお勧めです。

まずは会計士や税理士専門の転職エージェント数社に登録し、カウンセラーに相談に乗ってもらうといいと思います。転職市場は非常に流動的なので転職市場の状況を知ることができるという意味でも非常にお勧めです。

監査法人の中にいると自分のマーケットバリューがわからなくなりますからね。

私はMS-Japan、Rex、ジャスネットに登録しました。転職活動が初めてだったので非常に新鮮な気持ちでカウンセリングを受けることができました。

監査法人で監査業務を行ってきただけの会計士はたくさんいるので、それ以外の強みを身に着けないと転職市場では優位に立てないということも知りました。

 

そこで、いくつか税理士事務所の候補をご紹介いただきました。税理士事務所のホームページから直接面接の申し込みをすることもできますが、最初は紹介会社を通したほうが面接のアドバイスやその事務所の特徴も教えてもらえます。

税理士事務所には私が在籍しているBig4系税理士法人のように国際税務がメインの事務所や辻本郷のような国内税務がメインの大手事務所、それ以外にも資産税に特化した大手事務所や中堅規模の事務所等様々な事務所があります。

実家で会計事務所を開業している場合のような将来独立することが確実な場合には実家の事務所より少し大きな規模の事務所で修業したり資産税に特化した事務所で強みを身に着けるのがお勧めです。

私の実家は会計事務所ではないため、将来の独立の可能性も考慮に入れながら様々な事務所の面接を受けました。